血が飛び交う喜劇〆

うん、そういうこと。俺は、…緊迫感あるほうが欲が満たされるし、八束もそういう質なんだよね。お互い犯罪者になるよりは、ずっといいと思うんだけどどうかな？
(あくまで友人が得に聞こえるよう言葉を選んだのは、いつもの癖。もしくは、彼に拒絶されないようにと敷いた防御策。片方なのか、両方なのかは自分にも分からない。これが、罪悪感というのならばニコリと浮かべた笑みで覆い隠し、消してしまおう。欲を貫くには、それはいらないのだから。言い終えたところで、サイドテーブルの上のティッシュを箱ごと持ってき、無造作に差し出すとともに"はい、大丈夫？"といつものニヤニヤとした質の悪い笑みを浮かべて。「ま、八束が嫌だって言うなら忘れてよ」眉を下げ、困ったように笑いながらそう告げてみたが、決して弱気になった訳ではない。言うならば、最後のチャンスみたいなものだろう。断われてしまっても、素知らぬ顔でもう友人関係なんて続けられないのは知っている。だから、忘れさせる気なんてこれっぽちもない。あるのは、逃すつもりはないという狼のような欲望だけだ。)


(/こちらが想定していたのは、地下です。治療室など入ってますので、一番手軽かなと思っておりますがもし他に良案ありましたら、お伝えください！)