戦闘狂 2018-02-14 12:22:15 |
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(動揺、混乱が深まる脳内は彼が怯えているとしか、思えなかった。しくじった、どうしたらいいか。焦りは、唯一無二である友人を失いたくないという思いからくるもの。こんなにも、彼のことを大切に思っていたなんて。今更そんなことに気がついた。もう、失ってしまうならばいっそ欲を抑える必要なんてないのでは、ドロドロとマグマのようなそれは理性というストッパーを外そうとしていた。だが、それは外れなかった。寸前のところで、友人の続いた言葉で引き戻されたから。
「へ?…あー、うん。少し待ってくれるかな?」てっきり、怒号や疑念、恐怖の言葉が続くと思っていたのだが、思わぬ告白に新たな混乱を生む。そのせいか、自ら発したと思えぬほど間抜けな声が溢れて。続けた言葉にも困惑の意は拭えきれず、きっと自分の表情も目線右往左往に動く間抜けなもので、それを隠すように髪を乱雑に掻いて。少しだけ平静を取り戻した脳内で、一旦状況を整理する。自分は、八束に異質であることがバレた。だが、八束も自分と同じ異質である。要約すれば、こういうことであろう。それを飲み込み理解しきったあと、込み上げてくるのは歓喜の一色。友人が、自らと同じ?いや、明確には同じではないか、彼は多分だがボレアフィリア、自分はアクロトモフィリアであるのだから。
「謝ることはないさ、むしろ言ってくれてありがたい限りだよ。俺もそうなんだから!八束とは少し違って、四肢の切除に酷い興奮を抱く質、いわゆるアクロトモフィリアって言うんだけど。何がいいって、当たり前に存在するそれがなくなったときの絶望感とか、それに動けなくなって人形のようになっま姿もたまらなくす……」続きかけた言葉は、我に帰ったおかげでようやく止まったか。彼から何らかの反応があったならば、もう少し早く我に帰っているだろうが。"あー、ごめん。つい"珍しく眉を下げ、ボソッと呟いたのは謝罪の言葉。うっかり後先考えずに、言葉を吐いたせいでもう戻れないところまで来た。ただ焦りは消え去っていた、それはきっと彼の言葉が逃げるための嘘ではないと信じているから。)
(/いえいえ!むしろ、その少し弱々しいのが八束君の性癖とのギャップがあって凄い好きです!こちらこそ、なんというか感情があっちいったりこっちいたりと暴走気味で申し訳ないです。現状この暴走状態が通常となりそうですが、煩すぎるということでしたら抑えることも可能ですので、お申し付け下さい!)
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