魔女 2018-02-13 12:58:54 |
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………セシル
(相手が名乗ってくると少し驚くも、相手は自分に臆することなくどこか心を許しているようにも見えて。だが、相手が名乗ったのにこちらが名乗らないのもどうかと思い、半ば場の空気に押される形でポツリと自分の名を口にしてから立ち上がり「…本当はお前を食ってやろうと思った後気が失せた」とそっぽを向きながら前記を言うと腕を組んで「扉は空いてる。逃げるなりなんなりすればいい……」とどこか悲しむような口調で言えば。館の扉がギィと音を立てて開き、そこには茨がまた門まで道を作っており。これだけ道を作ればこの少年も逃げ出すだろう。命を一つ助けてやるのも今回はいいか、と思い。これで、この少年とは合わないだろうと半ば寂しさを感じながらも視線は少年ではなく違う方を見ていて)
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