魔女 2018-02-13 12:58:54 |
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どうした、人間の子。さぁ───おいで。
(外を眺めていると門の前に1人の少年が立っているのを確認しては。すぅっと目の色を赤く染めると、門が鈍い鉄の音を鳴り響かせながら開き、壁のように立ち塞がる茨たちは、ズズッ…っと音をたてながらまるで、少年にその道を開くように館までの一本道を開けば、少年の背後に今度は茨が出口を塞ぐように多い尽くすと、もう後戻りはできないだろうな、と内心近づく敵討ちの瞬間が待ち遠しいのか、喉の奥で笑えば「……珍しいな、こんな森の奥に人間が来るなんて」となぜこんな不気味な森の中なんかに来ているんだ?と不思議に思いながらも、冷たい双眼を細めてから深紅に染まった目を元に戻し、出迎える準備をするかと広間へ向かえば、先ほどまでとは変わってろうそくに火が灯り、まるで昔のような暖かい雰囲気になり)
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