※某作品を一部お借りしています。
「なあ、貴方は何を望んだんだ。」
振り返ったその人は一幕開けて、薄く笑う。
「 なあにも。 」
ふふ、と笑った笑みは隠しもしない傍観を乗せて、冷たく響く。
「 …ただねぇ、 」
乾いたzeroの境地。ゆっくりと、まるで聞き分けのない幼子に説くように呟いた。
「 ___疲れただけさ、この世界に。 」
紅く、鋭利なその殺気は一体誰に向けられたものなのだろう。
私にはわからない。
古く、新しく、異常で、日常なこの世界で何があったのか。
すべてが孕んだ˝矛盾˝がなにか、私にはわからないのだ。
じくり、と痛んだ拳の理由だけ私は知っている。
レス禁
>Character