ぬし 2018-02-11 10:06:31 |
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だが、お前は武器を手に取ってしまった…俺の前に立ってしまったという事実を変えることは出来ない
(こんな再会も戦も望んでいなかった、そんな相手の悲痛な言葉が突き刺さる。それでも感情を表に出さないよう努めて淡々とした口調で言葉を紡ぎ、険しい表情を崩さずに相手を真っ直ぐ見据えていて「…だが、俺はお前に対する情に負け、一瞬でも手心を加えてしまったのも事実…あの刹那の攻防でお前がその気ならば死んでいたのは俺だっただろう」非情になりきれなかった自身の甘さ故に隙を晒してしまったという事実、そして己は相手の情けによって命を救われたのもまた事実であり刀をゆっくり降ろして背中を向け「今は退け…そして二度と戦場には出てくるな。俺とて一度はお前を愛した身…斬りたくはない」始まってしまった戦を止めることはもう出来ない。それでもこの手で相手の命を奪うようなことはしたくないのだと本音をのぞかせ、この場は見逃そうという意志を示して)
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