ヴァン・ヴィルツォン 2018-02-06 18:05:25 |
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>ウル
―――ッ、はぁい。何処から迷い込んで来たの?
(赤ワインをグラスに注げば芳醇なその香りを上書きする甘い香りに堪らず振り返り、驚きに瓶をテーブルに戻したのは煙の奥に見た事の無い男性の姿が有ったからで。気丈さを崩さずに不敵と笑みを浮かべ続けられるのはこれまでに危険の場数を踏んできたお蔭だろうか、己を見る険しい顔つきに怯えることなく挨拶を)
でもね、可愛い坊やが来るトコじゃないのよ。
(見た目だけならば己よりも少し若いくらいだろうか、出口はそっち。と誘導を示す様に片手をヒラリと伸ばしてから出入り口に繋がる扉の方角を真直ぐな詰め先で指さして「可愛い坊やだから可愛がってあげたいけど、今夜はダメ」胸に沁みる茜色に浸ったばかり、意図せずともセンチメンタルなのだ。ひゆら、と扉を示した手を使い手を振れば唇の動きだけで投げキッスを行って"バァイ"と見送るべく言葉を続け)
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