ヴァン・ヴィルツォン 2018-02-06 18:05:25 |
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>茜色小瓶
(他愛のない言葉のやり取りは簡易的でインスタントのように手軽で楽な物。そんなふわふわとしたやり取りを店主と行えただけで十分な収穫だったのかもしれない。第一、店に足を運んだのも気紛れだった、日差しが反射する店内に並ぶ小瓶が様々な色をしていてあまりにも綺麗だったからと言う理由。つい、一目惚れしたのは忘れていた幼少期を思い出させる様に何処か物寂しい暖かさを持った小瓶だったのだが。ヒールを履いたままベッドに腰を下ろせばルームライトに反射させてチラチラと綺麗なそれを数秒見つめ)
瓶に一目惚れったら笑い話にもならないじゃない
(おまじないか何かだろうか、瓶を撫でろと店主は言っていた。目元を細めて手の平に包まれてしまう小さなそれを指の腹で数回撫でれば、良い様に動いている己をくすくすと自嘲するべく笑い声を零したのちに小瓶をベッドに置いてベッドサイドの小さな冷蔵庫から赤ワインとグラスをサイドテーブルに用意して)
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