: くじら 2018-01-28 15:36:48 |
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: 祭囃子に影が嗤う
人と妖怪。嘗て互いを認め合い、共生の道を歩んでいた二つの種族。今ではその平和な時代も終わりを告げ、妖怪は人を、人は妖怪を忌むべき存在と捉えるようになっていた。
和の国、京。二つの種族の抗争により各地で戦争が相次ぐ中、大きな力を持った何者かの手によってその地の周囲には大きな結界が張り巡らされた。その強力さ故に自由に出入りできる者の数は大きく減り、京は世界でたった一つの人と妖怪が共に生きる街と化した。__そこには闘いとは無縁の平和が広がっている。世界各地で囁かれるそんな噂を耳にし、京へ入ることを望む者も少なくはない。しかしその結界は強力且つ複雑な作りをしており、実際に入り込める者は極少数。
今日も一人の妖怪が京へと向かう。その土地に根付く平和が仮初のものだとは知りもせず。
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( your side )
安息の地を探し求めていた。
戦争で家族を失い、多くの友を亡くした。故郷が人間に占領されてからは更に過酷な毎日が待っていた。力を封じる手枷足枷に繋がれ、奴隷として家畜のように扱われる日々。実験用のモルモットにされた仲間、人間の欲を満たす為だけに使われる友人。それでも力を使えない状態では従う他なかった。
そんな地獄のような日々の中で大きなクーデターが起こった。何者かが収容施設を爆発させたのだ。爆風で頑丈な扉は吹き飛び、火に巻かれながらも外へ外へと必死に逃げた。気付いた時には手枷と足枷は完全に壊れていた。
密入国の船に乗り込み海を越えて和の国へ向かった。何時の日か耳にした京の街に辿り着く為に。
何時意識が途絶えたのか、はっきりとは思い出せない。覚えているのは誰かの瞳と笑い声。目が覚めた場所は暗い裏路地、赤い提灯の光がぼんやりと辺りを照らしている。どうやら時刻は既に夜。賑やかな声と鈴の音、それから聞き覚えのない音楽が聞こえる方向を見てみると、ここから少し歩けば広い道に出られるらしい事が分かる。一歩、足を踏み出したその時、誰も居ないと思っていた背後から声が聞こえた。
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世界観:和の国、京。現代の京都に当たる地をぐるりと覆うように半透明の結界が張られている。結界は天に届く程高く、上空から様子を見ることは不可能。出入りの方法は未だ解明されておらず、力が強ければ入れるという訳でもない。結界内の殆どは巨大な森と化しており、住人の多くは中心部で生活している。中心部は所謂碁盤の目になっており木造や赤塗りの建造物が建ち並ぶ。赤い提灯が街の彼方此方にぶら下がり、夜には鈴の音と祭囃子が響く。
住人の殆どは面を被っている。面の形は様々であるが、何れも被る者の正体を隠す役割を持つ。人が被れば人間の匂いを消してくれる他、御札等の道具を用いて発動した術を恰も自らの力で出したもののように錯覚させることが可能。妖怪が被ると妖怪特有の身体的特徴を隠す( 消す訳ではなく見えないように錯覚させる )ことが出来る。どちらが被った場合も犯罪に能力を使おうとした瞬間に持ち主を捕らえる効果が発動する。
街には治安維持を目的とする“獄卒”が存在している。彼らは皆面を被らず、代わりに紺色の軍服と恐ろしく大きな刀を着用。誰もが自由に出入りできない京の街では二つの種族による争いが禁じられており、戦闘行為を行おうとした者は彼らの手によって粛清される。
募集Cについて:日本以外の国で生まれ育った妖怪。年齢不問。幼い頃から戦争に駆り出され、数年前には故郷を人間に占領される。収容されていた施設にて京の存在を知り、何時の日か其処へ辿り着くことを夢見ていた。京の中では何らかの力が働いているのか言葉は通じるものの、日本語の読み書きは出来ない。意思がはっきりしないCや悲惨な過去をひけらかすC、極端に絡みづらいCは冷遇。
( PFについて )
設定: 祭囃子に影が嗤う
指名: 初回指名キャラクター
名前: 和名禁止
年齢: 不問
性別:
容姿: 非現実的な容姿可
性格:
備考: 顔を覆う面について、形やデザインの希望があれば。( 記載して頂ければ後々提供Cからご希望の面を贈らせて頂きます。 )
ロルテ: 提供キャラクターから声を掛けられた後の場面を
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