あるじ 2018-01-27 15:16:38 |
通報 |
( >>44 ) 物吉
(気不味い別れから幾日も日を跨ぎ、授業で顔を合わしはすれども会話らしい会話は無くなっており。去り際に見せた一言では形容し難い表情が脳裏を過ぎっては自分の心に痼を残していく。こうして悩むのは柄じゃないんだけどなあ──。
あれから随分と距離が離れてしまった様な、奇妙な感覚は幾ら身を捩っても頭を振っても消えてはくれず、随分と辟易した様子で図書室へと赴いて。
沢山の本が並ぶ此処は随分と自分には相応しく無い場所だと思える。事実、読書はあまり得意では無い。そんな己が此処を訪れたのは自身のサポーターである物吉が入っていく姿を見ていたからで。疚しいことは何一つ起こしてはいないのに、自然と足は忍び足になる。時折目に付く本のタイトルに目を止め、僅かながら無駄な時間稼ぎを。
──俺、らしくねぇな…。ぐむむ、と声なき呻きと共に眉を寄せ、溜息を一つ。がしがしと前髪を片手で乱しながら一本、足を踏み出した所──本棚の切れ目から相手の姿を目視してはひゅ、と息を飲み込む。相手を追い掛けて来たにしても、唐突に現れる相手の姿に動揺を隠せない。紛れも無く華奢な背は見知ったサポーターのもので、此方から表情を窺い知ることは出来ず。眠っているようにも見える姿に躊躇しつつも、一先ず空気に溶ける程の声音で其の名を呼び。)
───ッ、物吉……。
(/絡み文有難う御座います!親しげに声掛けするのも違和感があったので、微妙な声がけになってしまい申し訳ありません…!)
( >>45 ) 天鵞絨
(柔らかな表情ではあるが、よく見ていると僅かに意味合いの異なる笑みが滲んでいるのがわかる。嫌悪を抱く下卑た笑みとは違う、其の笑みに含まれる感情は分からないが悪いものでは無い様に思え。形の良い唇から紡がれる言葉に苦笑いを一つ。実は一年前に襷掛けを巡って政府の役人──当時の学年担当と壮絶な言い争いを繰り広げた事がある。──半ば門前払いを喰らい、言いたい事の半分も言えなかったが。それからと言うもの、自分対政府の意地の張り合いが日常茶飯事となっている訳で。
「 あー…、んん、俺が行ってもなぁ…。 」歯切れの悪い言葉を紡ぐその表情は怒られて拗ねた子供宛らの表情。相手にされないのを解ってて時間を割く程面倒な事は無いが、この状況が続くのも地味にストレスだったりするのだが。突き詰めてしまえば自分の我儘の範疇なのだから、サポーターを巻き込むのも些か申し訳無い様に思える。それでも襷掛けした方が楽だ、辞める気は無いと訴える自分の本心にはあ、と肺の中に溜まった息を吐き出して。
「 天鵞絨、天鵞絨…ね、覚えた。──有名人かはわかんね、でも知ってるから必要無いとは思うけどな。俺は5年の黒丸鴉、良かったら仲良くしてくれや、 」悪いようにはしねェよ、なんて薄く笑みを浮かべ。)
( >>46 ) 鶯丸
(彼の名は鶯丸、と言ったか。少し疲れた様な表情を浮かべてはいるが、癖のある前髪の奥から覗く瞳は綺麗な鶯色をしている。理性的で穏やかな彼は比較的扱い易い刀剣だと聞くが、実物と会話をするのはこれが初めてで。ブラック本丸出身と言えど、確かに柔和な雰囲気のある人物の様で。
そんな彼が長い指で指す物体に目を遣り、切れ長の双眸をきょとり、と見開き暫しの沈黙を。現代社会ではそこかしこで見掛ける機器──パソコンと呼ばれる物を見遣る其の瞳には随分と疲れが滲んでいる様に見える。もしかして───)
パソコン、苦手なのか…?
(ぽつりと小さく紡いだ筈の言葉はことの他はっきりと耳朶を打ち。ぱちり、ぱちりと何度か目を瞬かせては思考の海へ。──言われてみれば、何百年も生きる刀剣達が数日そこらで現代の機器を使い熟せるかと云えば、答えは否。自分だって竈で米を炊け、なんて言われても方法すら分からないだろう。今は審神者も刀剣男士も過ごしやすい様に、なんて古今問わず様々な道具を置く本丸が増えているとは聞くが…。
「 何か、欲しいものでも? 」ふむ、と相手の顔とパソコンを見比べながら何の気無しにそう問うてみては。此処を利用する者の殆どは調べ物か通販での買い物ばかり。目の前の人物ももしかしたら、なんて思いつつ返答を待ち。)
(/いえいえ!迅速な対応有難う御座います…!鶯丸らしい心情や言葉にお返事を考えるのがとても楽しく…!然し語彙力の欠如により大分拙いお返事となってしまい申し訳ありません…。読みづらい部分、絡みづらい部分等に関してはビシビシ御指摘して頂いて構いませんので!此方こそ宜しくお願い致しますッ!/深礼)
(/あんまりにも長くなってしまいましたので、金糸雀様と櫨染様へのお返事はもう暫しお待ちくださいませ…!)
トピック検索 |