リルン 2018-01-22 22:08:36 |
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ネガティブ思考症シリーズ 番外編「ある者の過去」
僕はある王家の次男だった。兄は後に王となる存在。僕はそれが嫌で仕方がなかった――――……
ある日、僕は一人の能力者と出会う。
「お前、能力者にならないか。そして、兄を超えてみたくはないか」
そう言われた。
「……能力者とは?」
「超能力……みたいな物かな。どんな能力の使える者だよ」
「……僕がなれるのか?」
「なれるさ。特訓さえすれば。まぁ、なるかならないかは。お前次第だが」
僕は兄を超えたかった。そのことばかり考え――――
「……なる」
僕は兄を殺し、王になった。だが、反乱が絶えなかった。そして、あえなく、国は没落した。
「……どうして……。僕はただ、兄を超えたかっただけなのに……。王になりたかったのに……。何故!?」
僕はただ、世界に絶望した――……
僕はあの時以来、幸せな時トキを過ごす世界が許せなくなった。そして、ある時ついに使った。
「さよなら。トキ――――」
「やめて――――」
「この世界は――残酷だっ!!」
幸せな世界を崩した。幸せに過ごす時トキを壊した。僕はこれからも世界を――――――……。
―終―
※これは小説家になろうにて、リルンという名で投稿してるものです。
決して奪ったものではないので安心して下さい。あたしのオリジナル小説です。
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