とぴぬし 2018-01-05 23:10:38 ID:a82868fa8 |
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月なき御空に… 煌めく光…
嗚呼その星影… 希望の姿…
(鉄格子に背を預け、足を伸ばして朗々と…雪の舞い散る漆黒の空に響かせるのは、遠い日に習った賛美歌であり。その詩を綴った者は、絶望の中にあっても神を信じることの尊さを歌に込めたのだと、誰かが教えてくれたことを思い出しながら、しめやかにしっとりと情感を込めて歌い上げて。時折、うら寂しい風の音が外から届くが、仄かに燈した鳥かごの明かりとともに、この歌声が誰かが闇夜に迷うことを避ける標となったら良いと密かな祈りも込めて、一層厳かに声を張り)
仰ぎて眺むる… 万里の貴方…
いざ棹させよや… 窮理の船に…
(その喉で最後の一節まで詠ずると、ひと時、閉じていた瞳を開け、黄金色に鈍く輝く鉄格子をそっと撫でて。ひらひらと外に舞い散る雪は、漆黒の中から現れては、ほんの一瞬だけ天空島のあちこちから漏れている柔らかな光りを反射し、白く煌めき、すぐにまた漆黒の中へと消えていって。彼等は、やがて最後は黒く波打つ海に呑まれるのだろうなと思えば、その海が幾人もの歌姫をも飲み込んできたらしいことも思い出してしまい)
セイレーンをやめたあとは、マーメイドになるのも悪くないかもね。
(整った睫毛も伏せがちに、有り得るかもしれない未来に対して自嘲が込められた皮肉を呟いて。しかし、暫しの感傷に浸ったあとは、方々から聞こえてくる他の歌姫たちの声に急かされるように、すぐ次の歌を口ずさみだして)
(/完全に仕事モードのロル。今日のところは即レス会話を締め切り、就寝させて頂きます。それでもPF投稿やご意見は随時受付していますので、お声かけはどうかお気軽にお願いします!/↓)
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