槞 2018-01-03 15:22:23 |
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(敵からのグレネードを完全に避けることが叶わず、爆風に巻き込まれ地面へと打ち付けられ。喉から込み上げてくる熱いものを堪らず吐き出せば、地面が赤色で染まる。体も、鉛の様に重たく四肢はゆっくりと冷えていく感覚が身体を襲う。ここで、私は死んでしまうのか。ずっと覚悟していたことの筈なのに、ヒュッと喉から変な息吸い込む音がして同時に言い様のない恐怖が体にのし掛かる。だが、その恐怖すら愛しい。自分がまだ、生きたいと意地汚く足掻く証拠なのだから。重い身体を歯を食い縛り無理矢理起こせば、自分の姿をせせら笑う敵を睨み口元では笑みを作り。ただでは死なない、お前も道連れにしてやる。そんな思いで硬く拳を握りしめれば、相手へ向かい殴りかかって。手の中にはグレネードを仕込み、もうピンは抜いていて。先程までの死への恐怖が拭いきれた訳ではない、ただ相手の笑いに苛立っただけで。)
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