【廊下→視聴覚室/吉良麻衣】 銀髪を靡かせながら視聴覚室へ向け歩いていく。スマホをいじりつつも周囲を見渡す余裕がある。 視聴覚室の扉を開け、中へ入ると昼休みに個人指導の約束をした男子生徒が手持ち無沙汰に待っていたので、隣に座る。 「蛍くん、待ったかしら?ちょっと用事が立て込んだのよ…」 大袈裟にため息をつく。