傷口の毒味　［　指名制 ／ NL BL ／ 吸血鬼　］

…哀れだな。
お前は俺の上に立っちゃいねーのに。
(哀の漢字とは裏腹に、口角は歪んで心は愉快だと笑う。小動物が食物連鎖に抗うような、そんな感動ドラマを見せられている気分だ。俺の行動を制限するように聞こえて、その実首以外に牙を立てられても文句が言えないと己の自由を奪っている。首に縄をかけてその縄を彼女に渡したのは此方だけれど、締めているのは彼女だ。右手で彼女の左頬に触れ軽く撫でてやる。「…かわいそ、」笑みは剥がれないままそう呟き、聞こえた彼女の質問にも答えてやることにした。約束を破らないような奴じゃあない。)
特にねーよ、んなもん。
(特別血液の循環が多いわけでも感触がいいわけでもない。血を吸ってしまえば正直そこらは関係ないと言えるし、後はもう欲を満たすためだけの行為だ。それでもなぜ首筋を選ぶのかと言えば、「…強いて言や、見えるからじゃねーの」主観で考えると色々な物が見える、とそういうことになる。相手の反応がより近く、己がつけた牙の痕がよりリアルに分かるから首筋を選ぶ。支配欲が満たされる。ここの吸血鬼はいずれも首筋への吸血を好むけれど、餌のことを考えて首筋を選ぶ奴はいない。大抵私欲だ。)


(/こんはんは、お越し頂きありがとうございます…！
前回の続きからとのことで、アンカーの記載もありがとうございます。早速レスを返させていただきましたのでお相手をよろしくお願い致します…！/蹴推奨)