主. 2017-12-31 13:58:32 |
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>イヴ
うん、ありがとう。褒められるのは大変気分が良いよ!
(まさか、自分のお伽話のような予想が当たっていたとは。先程の痛みで今現在の状況が自分が見ているファンタジックな夢ではないことはわかっていたため、余計に驚きは増した。それと一緒に、吸血鬼だなんて未知の存在である彼に対する興味も同様に増した。とりあえず、暴走しかける思考を冷静にさせるために、笑みを浮かべ一旦言葉を濁す。さて、今の状況は結論から言えばピンチというもの。自分は、彼という鬼に血を吸われる寸前であり、ここからは想像でしかないが誘拐という安易な考えが事実ならば、吸血を目的として招待されたというわけである。ここに、危機感や恐怖なんて有り触れた感情は生まれてこず、代わりに出てきたのは怒りに近いもの。吸血される側なんて、下というのが最初から決まっているようなものだ。自分の知らぬうちに、そんな立場にされるなんて癪だ。
「よくわかったよ。餌なんかに、わざわざご説明ありがとう。でもね、餌になんてなるつもりないよ?ただでは、ね」鈍く光るその瞳に気圧されることはなく、笑みはそのままただ目を細めて挑発的に言葉を言い放つ。吸血される感覚というのは、かなりそそられるほど気になりはするが、簡単にそれを受け入れてしまえば上下関係というのは自然と構築されてしまうのは目に見えていた。ならばと手を打ったのは、条件をつけるという平凡な案。彼の情報が、容姿と吸血鬼であることしか知らない今は下手に突飛なものを出すよりは、こちらのほうが堅実的だろう。ただ一つ問題があるとするならば、彼の気が長いか短いかを知らないことだ。短いならば、話を聞いてくれない可能性もあるだろう。効果はないかもしれないが、とりあえず二歩程下がり距離を取っておこうか。)
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