主. 2017-12-31 13:58:32 |
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(真直ぐな対峙の元、暗に死にたくないならば逃げる事を考えるなと忠告を受けてしまえばそれに逆らうメリットとデメリットを比較し余計な手立てに出るのを堪える方向に決める。欲を言うならば、もう少し一人で探索を行い役立ちそうな物の一つや二つを回収しておきたかった、と言うのが本音である。目の前の彼は余り表情が変わらない気質らしくその顔付を見る限りでは初めて此処で出会った男よりも洞察の困難さが伺えて。"ちぇっ"と空気を切り替える様な業とらしく拗ねる舌打ちを行ってから「可愛い女の子様にそんな可愛くない呼び名付けるの止めなっ。モテないよ」人差し指を真直ぐに立ててからちっちっち、と注目を引いた後にスクールの教師でも真似る口調で先ずは己に向けられた"痣なし"と言う呼称を追求する為話に触れて。最初から知っていた筈なのに、帰れないと直接的に告げられれば心にズーンと圧し掛かるような物が有る、それを無理やり振り切ると「じゃぁ代わりにキッチンに案内してほしーな。あと誰でも使えるリビングとか、ここで過ごすのに必要な部屋をぜーんぶ。オ・シ・エ・テ♡」今度は手の平をくるっと変えて彼におねだりを。気休めに優しい言葉や嘘の希望を与えない辺り、彼は良くも悪くも平等さを持っているのかもしれないと胸中にて彼の分析を行いながら一本二本と指を折り曲げれば己が今の生活の中で求めている場所を、そもそもその存在が此処に有るかもわからないが求めてみて。与えられた部屋以外にも行動範囲が広がれば囚われのお姫様にだって転機は訪れる筈だ、強気な思考も姿勢も崩されずにひっそりと火を燃やすばかり。キリっと眉を上げて彼の隣に並んでは両腕を万歳をするようにバッと持ち上げて"いえーい!"なんて楽しげな声を先に述べて「探検、探検」と語尾に音符でも続けるように能天気な発言を数度繰り返して)
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