主. 2017-12-31 13:58:32 |
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( 我ながらころり またころり と、変わりやすい心に嫌気が刺した。彼の手は思っていたより遥かに冷たく、人間ではないのだ と言うことを度々思い出させた。このまま、そしてずっと彼に取って詰まらない人間を演じるのはどうだろう。はて、そうすれば返してくれるだろうか。何て、僅かな希望を胸に潜め、只じっと差し出した手を見ていれば、あっというまにそれは彼の口許へ持っていかれた。手元に感じた柔らかな感触はきっと唇だろう、何処か擽ったいそれは、自身を麻痺させるかの様。
髪の毛の隙間から幾度か見えた彼の顔、はて、どれも視線は己の首にあるのだろう。今だぼんやりとうつ向いたまま、彼の行動を見ていれば、いきなり距離が近くなり、首筋には口付けをされたらしい。先程触れられていた掌は呆気なく指を絡まれ、彼のもう片手は首筋に回っている。嗚呼、血を吸われてしまうのか。眉間に皺を寄せ、ぎゅっと瞳を閉じるものの ......、痛みは無い。固く閉じた瞼をゆっくりと開けて彼を見れば、己に視線を向けていた。何故かは知らない、彼の脳内の中など、知る由も無く。 )
/ 遅くなってしまい申し訳無い、と同時にあけましておめでとうございます。主様も良い御年をお過ごしください。此方の寝落ち故、きっと二時間経ってしまったとは思いますが一応。御相手ありがとうございます。是非また、主様がお暇している時は続きをさせて下さい。
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