SCAPEGOAT 2017-12-24 22:13:45 |
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>受け取らず気持ちだけ貰う
(抱き合って泣き始めた二人の様子に、どうやら、目当ての人物を見つけることができたようだとほっとして。何かを言おうと口を開きかければ、つと子供たちから林檎飴を差し出され。丁度、お腹も空いてきていたので、有り難く受け取ろうとするが、そこで不意に手を止め、ごく僅かだが顔色が変わり)
……いや、俺、今お腹空いてないしな。気持ちだけ貰うよ。二人ともこれからはどうするんだ?
(ややぎこちない笑顔で続けて。胸中に突如、沸いた不安は口には出せず、それでもその不安が杞憂であることを同時に願ってしまう。――― あの駅員は言っていた。ここは『きさらぎ駅』だと。それは確か、実在しない駅の名ではなかっただろうか…。一説に寄ると、現世と常世の境界にあるのだとか…。思い出せば、背中に冷たい汗が伝うのを感じ、しかし、思考はとまらずに、だとすれば、ここで出会ったこの子たちは人間なのだろうか? という疑問が浮かび上がり。もし、あちらの住民であれば、これも聞いたことがあるのだ。イザナミもベルセポネもそうであったはず。…黄泉の国の物を食べると、現世に帰れなくなると)
(/長文をすみません。食べると戻れるのか、それとも罠か、特別に迷う選択肢でしたw)
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