SCAPEGOAT 2017-12-24 22:13:45 |
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(ギイイ…年季の入ったその音に、今時こんなに古い駅が自分の通勤ルートにあったのかと内心驚いた。そして刹那の後、今度こそ確りと駅員と思しき男のひとりと目が合った事に心臓をぎゅっと掴まれるような感覚に襲われることとなる。ただ目があっただけではない、彼はこちらに近付いて来る、それどころか手まで伸ばしてくるではないか!"やばい"__本能がそう悟り、右足が思わず一歩後ろへ退いた瞬間、つい先程まで微動だにしなかった筈の男が動き出した事に息を呑み硬直した。最早目は逸らせない。"落ち着け、落ち着け"半ば自己暗示を掛けるように心の中で念じながら、引き攣った顔で黒い瞳の男を見詰め)
降りる駅を、間違えてしまったようで__次の電車が到着するのは何時か、教えて頂けませんか?
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