SCAPEGOAT 2017-12-24 22:13:45 |
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>そのまま動かない
(気づかれたか、とそう感じた。目が合ったと言う訳ではないにしろ、少なくとも中に居た得体の知れない男の内ひとりがこちらに向かってきているのは確かである。何とも異様なその光景を凝視するのに夢中になり、息遣いを隠そうとする事を忘れてしまっていたのだろうか――内心には黒い靄のようにそんな不安が立ち込め始めたが、取り敢えずは会話のできそうな相手。こちらから声を掛けることこそしなかったが、その場から動かずに歩いてくる男の様子を観察して)
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