施設管理人 2017-12-24 10:59:15 |
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>ルカ
…おや、若いな――結構、結構。(此方の発した声に反応して振り返ったその姿、己とは違う若さ故の瑞々しさをもつ彼を見るなりくつくつと喉奥で笑う。優雅な足取りは彼との距離を一歩分ほど残したところで立ち止まり、改めて視線を合わせれば僅かばかり口角を上げる胡散臭い笑み、その後、「飼育員は活きの良い方が望ましい、君は申し分ないようだ。」とさり気無く動いた右手が腰へ回ろうとする彼の手を制した。彼の体の傍を離れていたその手を元の場所へ戻し、役目を終えた己の右手でくい、と彼の顎を掴み上を向かせたかと思えば「丁度良い、私もそのつもりで声を掛けたのでね。良い店を知っている、エスコートしよう…新人君。」と余裕たっぷりの返事を。実を言うと、此処の管理人である人物から彼に町の案内をしてやるようにと仰せつかっていたのだが、そう急ぐこともないだろうと勝手な解釈をしているらしい。す、と彼の顎から手を離し「ついてきたまえ。」と促せば、気に入りの喫茶店へと向かうべく歩き出して)
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