創作執事 2017-12-17 11:18:01 |
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(重ねられた骨張った手に、不意に近づいた距離に鼓動が早まり顔に熱が集まるも、直前に聞こえた内容にむっと唇を尖らせ「自分でやれると思ったのよ」とぼやき)
だ、大丈夫よ。少し、いつもと違うから慣れないだけ。
確かに良いかも知れないわ。でも、お揃いの物なんて身につけてくれるかしら?
(強気な口調で誤魔化そうとすれも、やはり落ち着かず、窓の外を流れる街並みを他所に視線は車内を彷徨い、ふとドリンクホルダーに置かれたぬいぐるみに目を止め。明らかに車内の様子から浮き上がっており、この執事がまさかこんな可愛いらしい代物を自ら購入する筈もなく、予想される答えにハンドバッグを握る手に力が入り)
それ、可愛いわね。
でも、桐山がぬいぐるみを大切にしているなんて意外だわ。
(「どなたかのプレゼント? って聞くのは無粋かしら?」と相性を見上げる傍ら、頭にふと過るのは先程の会話出て来た彼の『憧れの人』という言葉で)
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