xxx 2017-12-05 23:46:58 |
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>202 夏目央
死を諦めない内は、アンタは此処じゃ**ないわ。どんな致命傷を受けてもね。(首筋を噛み切れと言う彼女の言葉、未だ枷の様に彼女にまとわり付く死への憧れと言う闇の存在を其処に見た。細い彼女の首筋のひとつやふたつ、噛み切るのは容易である。濃く確かな温度をもった新鮮なニンゲンの血肉、下手をすれば殺してやるどころか捕食対象になり兼ねない。己にとっては彼女のもつ肉体の方が、バスケットの中に詰め込まれた甘ったるいクッキーより何倍も御馳走なのだから。無論、そんな事を言っても彼女の自殺願望に拍車を掛けるだけ――怖がる可能性よりも、じゃあやってみせてと平気な顔をして言ってのける可能性の方が恐らくは高いのだ。それが分かっているからこそ、疼きかけた捕食本能をぐっと抑え込んで彼女の首筋に目を遣る。それから舌の先で毒の染み出す己の牙をつう、となぞれば「それどころか…アタシに噛ませたら、傷口の痛みより寧ろ体に毒が回る苦しみの方が壮絶よ。それこそ死にたいと思わせる手助けにはなっても、死なせてやる為の手助けになんてなりやしないわ。」と締め括った。嬉しそうにクッキーを摘んでいる様に見えて、彼女の抱える闇の根は深い。思い掛けず、こんなに平和なおやつの時間の中でそれを実感した。当然それを知る由もなく要らぬと言った筈のクッキーを差し出すその手にはあ、と息を吐くと再び彼女の傍へと忍び寄る。口元を彼女の手へと寄せたが肝心のクッキーは素通り、指先から手の甲を通ってそのまま手首へと細長い舌を這わせて)
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