xxx 2017-12-05 23:46:58 |
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>ヴィペール
( 己が返した自己満足に対する返事はない。が、それでいいのだと思う。息を吐くように紡ぐ嘘は昔からの癖で最早身に付いた自然現象のようなものなのだから、相手が気付こうが気付かなかろうがどちらだって構わないのだ。けれど学校で友達と一緒に勉強し、他愛ない話をしてお昼ご飯を食べる時よりも、家で理不尽な暴力を振るわれている時よりも、外で一人喫茶店に居る時よりも、そのどれよりも今こうして知り合ったばかりのそれも人間ですらない相手と居る時の方が何倍も何倍も安心できて安らぐのだから不思議なものだ。開かれた目の前の扉の先、まるで新たな別世界に来たかの如く広がる本の数々は相手の言葉がその通りだと確認出来る程で。「__私の部屋、此処でも良かったかもしれない」ぽつり、高い天井を見上げて呟いた言葉は多分広いこの部屋で呆気なく散っただろう。静かに静かに歩みを進めて行く先、ぽつんと置かれた小さなテーブルに歩み寄っては「何か可愛いね」と独特な感性のもとで呟いて )
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