赤の女王 2017-12-03 23:18:48 |
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__毎日淹れてれば余程の不器用じゃない限り容易いもんだよ(紅茶一杯をこれが幸せだと言わんばかりの表情で褒められれば悪い気はしないものの聊か大げさな気がして素直に受け取ることが出来なくなってしまう、深淵の様に深い青の瞳が柔らかく解けるのを視界の隅にて捉えつつ返す言葉は何も特別な上手さは無いと謙遜するでもない素直な意見。好きなケーキの中にチーズケーキが有れば「手作りのティラミスを紹介された後に市販のティラミスを用意する勇気は僕にはないね。……チーズケーキを用意してあげるから今度はウチ用にティラミスを持って来てよ」最初は意味を持たない嫌味の様な台詞を吐いて、今一度お茶会への招待を今度はちゃっかりと見返りを忍ばせながら持ちかけて。余韻として残るけーきの甘さと一息つく様な紅茶の暖かさ、それに加えて彼の向ける綻ぶ様な表情に釣られるように、己も又ふ、っと小さく息を漏らすように微笑を零し「それは侯爵夫人に?__渡すなら早い方が良いかも。夜になれば飲みたがりを集めて朝まで賑やかにやるみたいだから」此処に来て日が浅く、誰かへのプレゼント、その情報であれば誰宛てなのかと言うのは推理するまでも無く、毎年恒例の酒盛りを思い出せば折角作ったそれが無駄にならない様にとお節介なアドバイスを送り)
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