赤の女王 2017-12-03 23:18:48 |
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(此処で話をしながら過ごしていたさして長いと言う訳でも無い時間内で、あっと言う間に作り上げてしまった手際の良さに感服を。約束通りに小さなティラミスが完成すれば出来上がった其れに目を向けて、小さいからこそ寧ろ手が凝っていると錯覚させるのは匙に掬われたそれにまで確りと仕上げ用の粉を振って貰ったからだろうか、次ぐ提案さえも面白さを助長させてしまう。「味見分だけしかくれないなんて、貧乏くさいって言ってやろうと思ってたんだけど……。こんな可愛いのを見せられたら言えなくなるね」思っていたことが消えたならば黙っていればいい物を、それでも尚、吐露するべく言葉に落とすのは余計な事を言う口だからで。そんな口を開けば向けられた匙に顔を伸ばし、ぱくりと一口。出来立てだからこそ冷えた時とはまた少し違う蕩ける様な味わいに下唇を舐めてから「うん、有り合わせにしては美味しいんじゃない」散々堪能するように間を置いた癖に随分捻くれた賛辞の言葉を送り)
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