赤の女王 2017-12-03 23:18:48 |
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(雪雲から垣間見える冬空が橙から紺碧に飲まれつつある夕刻。オフホワイトのケーブルニット、細身のシルエットの黒いパンツ、素足に履いたルームシューズ。早めにシャワーを済ませ、着替えに用意されたものから選んだ比較的ラフな衣服に身を包み、キッチンに足を運んで数時間前に作成したティラミスを透明のカップに盛り付けた後、タイミングよく廊下を通り掛かったメイドを呼び止めて指示を請いながら、最後の仕上げも完璧に。ラッピングの指導に応じてくれた彼女に感謝と口説き文句を伝え、廊下に逆戻り。左手にモスグリーンの小さな紙袋を提げて、フラットな靴底で絨毯を擦りつつ、機嫌よく進む。やがて、とある住人に宛がわれた個室の前に佇んでは、控え目にノックを二回。間を置かずに「侯爵さん?居るか?」声を掛けながら彼の反応を待たずにドアノブを捻る。もし、扉に鍵が掛かっていなければ、部屋主の許可が降りるりも先に顔を覗かせることになるだろう)
(/ご快諾ありがとうございます!アポなしの上に待ての出来ない駄犬が粗相をしておりますが…。ちなみにお部屋にいらっしゃらなかった場合は廊下で待機させる予定です(笑)それではよろしくお願い致します)
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