赤の女王 2017-12-03 23:18:48 |
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……、(先程までの凛とした佇まいが崩れた、気丈を保っていたような面構えが動揺に揺れる姿とは思わず悪戯を仕掛けたくなるその思いを隠してから懇願の様に伝えられたその願いに応えるべく、己の人差し指をピンと伸ばしてから口元にそっと宛がって「秘密の共有は好きだから、言う事を聞いてあげる」口元に静かな笑みを薄らと浮かべ、涼しい顔した澄まし面で肯定を。勿論黙って言う事だけを聞くつもりなど端から無いようで口元に当てたその人差し指を下すのに合わせて「余り僕を放置していたら噂は風に乗って何処までも広がるよ」暗に、己が彼のことを気に入ったと言う事、だからこそ時折にでもその面を見せろと命じる様に駆け引き染みた意味合いを隠して伝え。「侯爵夫人の所にいながら、アイツの知らない君を知ってるなんて面白くて仕方がないよ」全てを知るそんな顔をしてけたたましい演説紛いの台詞をツラツラと述べる占い師を頭に浮かべればこそ、その彼がお気に入りとして懐に囲う彼との秘密。それは響きだけでも十分に面白い、実をいうならばこの思いだけでも十分に楽しませてもらっている。「さて、__僕はそろそろ会場に戻るよ」片手の指先をヒラリ、そう揺らせば"君はどうする"と問いかけを)
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