【とある六つ子の長男君】 2017-11-27 13:24:49 |
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>満月くん
へえ、弟居るんだ。なんか分かる気がするー!良いお兄ちゃんって感じするもん。あーあ、僕にもこんな優しい兄が居たらなぁ。
( 視線の先の彼はたった一度ビールを呷っただけで心なしか肌が赤らんでいる様子。恐らくアルコールに弱い体質なのだろうが、そうであってくれるならば此方としてはかなり好都合。大抵の人間は酒に酔うほど気が大きくなって自ずと隙が現れるものであるし、それこそ他人が懐に入り込む好機になるのだ。勝算有りと見込んで心の内にほくそ笑めば、相手の顔を覗き込むよう上目遣いに視線を絡めた後、先程の質問の返答に加えて得られた“弟が居る”という情報から話を膨らませつつ、声音を甘え声に寄せて相手を持ち上げる台詞を吐き )
>カラ松兄さん
( 上機嫌に笑う兄の台詞は相変わらず歯が浮くようでイタさ全開な上に、普段こちらが彼に対して示す強めの態度やツッコミを恰も照れ隠しか何かと勘違いしていそうな口振りで聞き捨てならないのだが、生憎今の自分は心に深い痛手を負っているところ。無条件に甘やかしてくれると言うなら此方としては好都合なので敢えて否定もせずに聞き流すことに決め、隣でどこか楽し気な彼へは言葉を返さないまま、湯気の立つ白いはんぺんにふうふうと丁寧に息を吹きかけ熱を逃がしてから口に運んでいき。そこへ続けられた提案は甘味を好む自分にとって非常に魅力的なものであり、しかし夜も更けた遅い時間に高カロリーのスイーツを摂取するのは体型に気を遣う上では禁忌であるので、即決で賛成というわけにもいかず暫し逡巡。ふわふわと立ち昇る湯気をぼんやりと見つめ、口の中のはんぺんを咀嚼しながら「んー…」と迷いあぐねた結果、今日ばかりは誘惑に屈して傷心の自分を慰めてやっても良いではないかと都合の良い解釈に至り、今度はちくわに箸を伸ばしながら些か上から目線に一言 )
勿論カラ松兄さんの奢りだよね?それなら僕、ちょっとは元気出るかも。
>星陽くん
でっしょお?やっぱりそう思うよね?お兄さんってば分かってるねー!
( 下らない愚痴を聞いた後でも自分を肯定してくれる相手の甘い言葉に完全に気を良くし、アルコールの影響も相俟って高揚した気分のまま更にビールを喉に流し込み。ぷはーっと大きく息を吐きながらジョッキを卓に叩きつけるように置いた後、くらくらと酔いが回っていく感覚に浸っていると、不意に頭を撫でられたのでゆっくりと隣へ視線を移して。ぼやけ始めた視界の中に捉えた彼は更にビールを追加注文してくれるらしく、その気前の良い言葉を聞くなり「何それ最っ高なんだけど!逆に詐欺とかじゃないよね?後から請求とかされちゃうパターンじゃないのぉ?」などときゃらきゃら笑い上げて )
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