【とある六つ子の長男君】 2017-11-27 13:24:49 |
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>睦月くん
んん……?
( 絡んだ視線は瞬間、一度逃げるように解かれたものの、何故か相手は再びこちらを振り向いたので言いたい事でも有るのだろうかとそのまま様子を窺って。すると怖ず怖ずといった態度でこちらへ一歩、二歩と近づいて来た彼の口から発せられたのは恰も自分たちが相互に面識を持っているかのような一言。その言葉に相手の顔を覗き込むように見つめて記憶を確かめるが、やはりどう考えても初対面だろうことは間違いない。しかし同じ顔を持つ兄弟を五人も持っていればこのような人違いをされることなど慣れたもので、ああこれは恐らく他の兄弟と間違われているなとアルコールで鈍った脳でもすぐに理解し、ふふっと小さく笑い声を溢して )
それ、悪いけど多分僕じゃないよ。顔が似てる兄さんがいるんだよねぇ。ね、そいつとどこで会ったの?
>満月くん
ふーん、お勤めご苦労様でーす。やっぱり社会人って楽じゃないよねぇ。
( 隣の彼の申し出を聞いたチビ太が「人様に迷惑かけんじゃねえぞ」と叱りつけてくるが、今はそれは無視。既に己の関心はその彼に向いており、与えられたビールに口をつけつつ隣から語られる言葉に耳を傾けて。見ず知らずの男に酒を奢るなんて余程気分が良いのだろうと思ったくらいだが、どうやらその逆だったらしい。妙な人だなぁと率直な感想を抱き、労りの言葉にしては適当な台詞を一つ吐いた後、半熟卵を美味しそうに食す彼の横顔を遠慮も無しにまじまじと見つめ。自棄酒中の酔客、それも男との合席なんて大抵の人間は避けたいものだろうし、その酔っ払いの絡みにさえ愛想の良い笑顔で返してくれる対応からは社交性の高い好青年といった印象を受ける。仕事なら営業や接客業が似合いそうなところ。おまけに顔も良しと来たら間違いない、彼は同世代カースト最底辺の自分とは正反対の位置にいる、所謂“一軍”の人間だろう。こういう相手には媚びを売っておいて損は無いし、連絡先の一つでも手に入れられたら儲け物だと下心を働かせては彼との距離を僅かに詰め )
でしょ、美味いでしょ!僕この屋台よく来るんだけどさぁ、お兄さんは?今日初めて?
>水蕾ちゃん
( 飽きもせず酒を要求しては愚痴を吐き列ねるといった行為を延々と繰り返していた最中、不意に現れた女性の客人。女の子が一人で屋台とは珍しいな、と心中に呟きながらうつ伏せの状態から卓に頬杖をつく姿勢に変え、彼女がおでんを注文する様子を横目に見て。見た目はなかなか可愛いし感じも良さそう。いつもならここでスマホを取り出して連絡先の交換でも申し出るところだが、残念ながら自棄酒直後の情けない姿を晒した後でそんな大勝負に出られるほどのバイタリティは持ち合わせていない。自分はプライドの欠片も持たないあの長兄とは違い、負け戦には端から手を出さない主義なのだから。さて、夜も遅いし自分のような酔客がいつまでも隣に居ては彼女も落ち着かないだろう。酔いも少し醒めてきたし家に帰るには時間も丁度良い頃か、と腰を上げかけたところで隣から聞こえてきた悲鳴。驚いてそちらへ視線を遣ると何やらおでんの熱で咥内を火傷したらしくひいひいと苦し気に声を上げる相手に、慌てて自分の前にあったお冷を差し出し )
ちょっ、大丈夫!?早くこれ飲んで!!
>カラ松兄さん
( 冷たく突っ撥ねる言葉を物ともせず、寧ろ粋がった台詞の後で何故か勝ち誇ったように笑う兄に思わず零れてしまう深い溜息。湯気の向こうで難しそうな顔をしていたチビ太は先刻から居座り続けるこの酔っ払いを早く追い払いたいようであったので、兄の言葉を聞いて些か安堵したらしく今や表情も柔らかい。反して自分は隣から続けられた彼の一言によって帰宅早々三つ上の兄に叱られる自分を想像してしまい、あからさまに苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ。“六人の中で一番まとも”を自負する三男は他の兄弟が深夜などに玄関の扉を潜ろうものなら、こんな時間までどこで何をしていただのと母親以上に、否、当の母親は最早我々息子達に関しては放任主義のようなものなので、その代わりと言わんばかりに何かと口煩く小言を垂れてくるのだ。それも家族を想うが故の厳しさなのかもしれないが、そういう点で比較すればこの次兄は割と甘やかしてくれる方だろう。現にこちらの悪態に機嫌を悪くするどころか気遣いまでしてくれる始末なので、なんだか反抗する気も失せてしまい「やっぱりお酒はもういいや」とぽつり。続けて「チビ太、ちくわとはんぺん」と手短に注文を取りつけた後、程なくして差し出されたおでんの乗った皿を受け取り )
……さっきはごめんね。僕もこれ食べたら帰るから、待ってて。
>星陽くん
あ、色々喋ってたの聞かれちゃってた感じ?なんか申し訳ないけど遠慮なく貰っちゃうね。頂きまーす。
( 彼の言葉を聞くに、どうやら自分が先程まで自棄酒をしていた事実は既に察されているらしい。見ず知らずの相手に気を遣われて酒まで御馳走になるなど普通の人間なら恐縮してしまう事なのだろうが、生憎長年ニートを拗らせている自分にしてみれば思いがけないラッキーでしかない。隣で酒を呷る相手に続いて自分もビールをぐびぐびと喉に流し込んでいると、なんと更に予期せぬ提案が彼から投げかけられたのでジョッキを卓に置きながら「良いの!?」とつい大きめの声を上げてしまい。自棄酒中の酔っ払い、それも女の子ならまだしも男に酒を奢った上で相談にまで乗ってくれるなどおよそ常人に為せる業ではない。しかしそれすら自分に言わせてみればやはり思いがけないラッキーでしかなく。元より愚痴を溢せる相手が欲しくてこのおでん屋へ立ち寄ったというのに目の前の幼馴染ときたら「働けば良いじゃねえか」と正論しか言わないのでいい加減辟易していたところだったし、五人の兄…否、悪魔たちにだけは絶対に話すつもりは無かった。奴らに合コンに行った事実など明かせば最後、今度は自分を連れて行けだの何だのと煩くて適わないのだ。特にあの一番ゲスい長兄が。心の内にガッツポーズを決めつつ、卓に片手で頬杖をついてぽつぽつと語り始め )
じゃ、聞いて貰っちゃっても良い?……実はさっきまで合コンだったんだけど、そこで見事惨敗しちゃって。今頃他の皆は二次会でも行って盛り上がってるんだろうけど、僕はこうやって一人で自棄酒に溺れてるってワケ。泣けるでしょ?
>皆様
(/お返事が遅れ気味で大変申し訳ございません…!背後の時間の都合により既に絡んでいる方にのみお返事を書かせて頂いておりますが、後ほど余裕が出来次第、様子を見て他の参加者の皆様のところにも絡みに行かせて頂きたいと思います。身勝手な判断で大変申し訳ありませんが、ご容赦頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。)
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