【とある六つ子の長男君】 2017-11-27 13:24:49 |
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〉睦月
えっ、あっ……。………、…………!君、戻ってきてくれて……サンクス、ええと投げる物投げる物……、……。……こ、これしかないんだが……いいか?(明らかに目や耳を塞いでしまい通り過ぎてゆく相手の姿はどう見ても気が付かなかったようには見えず、視界から遠くなるにつれて……まあ、怪我でもしたら大変だしなとどこか寂しく思いながらもしかたないと眉を下げるものの少しして戻ってきた同じ人物に、
あれほど恐れている素振りをしていたと言うに助けに来てくれたのだと理解すると胸が暖かくなるのかぱっと嬉しそうな笑みを漏らしては相手の言葉に弾かれたようにポケットを探るのだが特に投げられる物がなく、パーカーに掛けていたサングラスを手に取ると本当にこんな物しかない。片手でドラム缶を押さえ込みながら相手にそれを見せるように掲げ)
〉満月
!危ないっ!棒……!………っ、捜していたら君が怪我をする…………そうだ、少し身を引いてくれ!…早くこっちに!(野良犬の体に当たった石の音にびくとして両目をぎゅっと閉じて耐えるのだがそれよりも真っ先に相手へとターゲットを向けたどう猛なその眼にいても経っても居られず、棒が無いかと声を掛ける相手に急いで辺りを見渡すのだがそうしている間にも相手が噛まれたら。そう頭に過ぎるとそんな事をしている場合じゃ無いと脳が判断したのか咄嗟の馬鹿力。ガゴン、とかなりいい音を立ててドラム缶を蹴り倒す形で横に倒すとそのままタイヤを転がす要領で怯ませようと狭い路地裏を利用して相手と犬の傍のコンクリートへ大きな音を立てるために思い切り蹴り飛ばすとガァアン、という音と共にそう叫び)
〉星陽
……なんだかあいつに似てるな……大丈夫だろうか………!い、犬が……あんなに簡単に……。(ただでは助けないとどこか黒い笑みを浮かべる様子に引きつり笑いをしながら呟くと、ま、まあ助けられることには変わりは無いのだ。どうであれ礼をするのは当たり前のことだろう。……法外で無ければ……の話だが……とひょっとしたら犬よりも恐ろしいことに足を踏み入れてしまったのでは無いかとどこか心の中で後悔を残しつつ、恐れることさえ無く飄々と、それも容易く犬を宥め賺したかと思えば逃がしてしまう相手に唖然とするもにじり寄るスヵたに思わず顔をひく、とひきつらせては「お……オーケィ……出来ることなら、できる限りは……あ、あんまり金は無いからそこはご了承頂きたいが…?」なんて答えながら半歩後ずさり)
〉トド松
残念だがオレはお前を無理矢理連れ帰りに来た訳じゃあ無いからな、小腹が空いたんで満たしに来たんだ。アンダァースタァン?だからまだ帰らない。……店主のチビ太が店仕舞いだって言うんなら帰るし、駄々をこねる弟は見過ごせないがなぁ~?(帰れと言われても、関係が無いと言われてもやはり母親の胎内の中から一緒に育った兄弟間。今更それをどうのこうのと宣うような事は無く、帰って貰えなくて残念だったなあとばかりにくっくと肩を震わせて余裕ぶった笑みを浮かべて見せたりなんてしては上記の台詞を言ったところで何となしには店主も少しばかりは安心してくれたのだろう。やがて出してくれた空の上でほかほかと湯気を立てる大根に満足げに箸立てへと手を伸ばし、割り箸を小気味よくぱきん、と割ると「一杯だけなら奢ってもいいが……お前それ以上飲んで歩いて帰れるのか?着替えてシャワー浴びてから寝ないとそのチョロ松がうるさいぞ」なんて大根を口に運びながら続けては、飲むばかりよりはマシだと思ったのか「トド松もなんか食べたらどうだ、酒だけより食べた方が気は紛れるぞ。暴飲暴食だ。」なんてふざけたようにくつと笑い)
【完璧だなんてそんなそんな…!公式のカラ松はもっと格好良くてクズみがあってイタ美しいはずですので…!いいんです、不機嫌な末弟様が可愛らしすぎるのは確かな事実ですので!こちらこそよろしくお願いします。それでは一旦背後はお暇させて頂きますね…!】
〉美海ちゃん
………これは………流石に持ち帰れないな………、………珍しく人に恩を返して頂いたのは良いことなんだが……この量は……なあ……。………うん?………荷物のせいでよく………見えない………が、……一松…だろうか…?(いつものニート生活のある昼下がり。たまたま横断歩道をわたれずに困っているお年寄りのおばあさんを見付け、人に優しいオレが好きなオレ。思わず手を差しのばしたまではいいものの、若者がえらいねえ、いいこだねぇ、これをお食べよかったらうちにもあがっておいでと結果的にはなんとまあ縦に大きな袋一杯に入った焼き芋を貰う事になってしまい、片手にはそれを抱きかかえ、もう片腕には自分で持ち歩いていたギターケースを背負い馬鹿力故に辛くは無いが大変だと町を歩いていると、袋の大きさのせいで全く顔は見えないがふと目前にいる人物のパーカーがどこか見慣れた物にそっくりだったことからこの辺りで紫パーカーの人物なんて余り見ないだろうし、一松かも知れないとポンコツの頭は考えたようでのろのろと歩み寄れば声を掛け)一松か?実はそこでマダムを助けてな……この有様なんだが……、ほぼほぼ前が見えないんだ。食べるか運ぶのを……て、手伝ってもらえ………………るか?
〉水蕾ちゃん
!……見ていられない……。(この状況と目の前の獰猛な犬相手に困惑しながらもここから逃げ出すこと無い少女。きっと心の優しい子なのだろうが、形はどうであれども女の子が逃げずに立ち向かってしまった今はそうも悠長なことは言っておられず、人助けをする自分を良く思うようないつものナルシスト思考さえも放りっぱなしにしたまま何の考えも無く反射的にドラム缶を押しのけて相手と犬の居る方向へと飛び出すようにして距離を縮めるとすぐに相手へと噛みつくような事は無いにせよ、平和的に差し出されたその自分のものと比べてあまりにも細くて白い手のひらに傷が負うかも解らないと思うと恐ろしくて堪らなくなり「本当にありがとう、下がってくれ」と相手の前に立とうとして)
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