桜舞う花街（NL）

>桜


あー...、お客って言う程でもないん...だけど。((入った部屋はそれらしい物では無く、思いの外和風で落ち着きある装い。そんな密室に居たのはそれに良く合う可憐で鮮やかな着物姿の女性が１人。穏やかな物言いで優しげな微笑を魅せる彼女を良く見ると可愛らしい顔立ちで年齢も年上か年下かどうかも分からない。それは恐らく店の雰囲気、或いは彼女から醸し出る雰囲気が原因だろう。もっと言うとなるがままに通されてしまって気がまごついてるからかもしれない。「桜...さん....か。あ、俺の事は柴崎でも澪でも何でもいいよ？好きに呼んでくれれば。」此方も相手同様頬を緩ます微笑を溢しては上記を口にする。相手に促されるままに脚の短い座椅子に腰を下ろすとスーツに残った雨の粒を払い、「外、雨が降り出しました。直ぐ止むとは思うけど。...桜さんも帰る時は気をつけて下さい。足滑らしたり、水溜まりなんかにも。ほら、ここら辺あまり街灯も少ないでしょ？」と先程とは一変に敬語主体の口調に変え

(/ 絡み有難う御座います。宜しくお願い致します。では、背後は一旦下がらして頂きますね。