【再建】退路は暗闇の中【黒本丸】

>赤坂様

はい。…あの、凄く端的に言うと此処から出れば良いのですが、先に出てから経緯を説明した方が良いのか、先に話すべきか、どっちがいいですか？

( 一旦中に隠れてまた出るのは少々負担だが、あまり刀剣に聞かれたくはない。相手に耳打ちする様に小声で目的を簡潔に述べると、まだ刀剣達が来ていないことを確認しつつ、端末を取り出して。審神者一人発見、とまた簡潔なメッセージを上司に送信するとまた端末を仕舞い、｢ 屋根裏とはまた、随分と隠れんぼが御上手になっちゃったんですねー。 ｣と苦笑を零して。 )


>へし切長谷部様

うん？んー、それは少し違いますねー。本来居るべき場所に審神者様がいらっしゃらない事が可笑しいのですよ。貴方様は可笑しくない。

( ぼそり、とその呟きを確りと耳に捉えると、顎に手を添えバツが悪そうに顔を顰め。事の発端である前の審神者を派遣したのは自分等、それのせいで性格が捻じ曲がってしまった上に、また自分等の都合で本霊に戻される彼らは何とも報われない。このまま審神者だけ救ったって楽しくない。そう思いつつも哀れみの言葉は相手を慰むことは無いと口を噤めば｢ ああ、すみません。お邪魔しますね。 ｣と至って楽観的な声音で相手について行き。 )


>飯島センパイ

…上手くさせたのは前の審神者でしょうけどね。男士の皆様も、審神者様も、悪くないでしょうに。

( 隠れんぼが上手い、と言えど、思いつくのは事の発端ばかりで。普段とは打って変わって、さも詰まらなさそうに呟けば、悲しげな瞳で畳を撫で。しかしそうも言ってられない、気配からして人の気も無い故にここも潮時、と腰を上げれば相手から飛んできた質問にきょとんと目を見開き、情報通な自分の血が騒いだのか、ニヤリと口角上げると｢ そうですよ、一月ほど前の新発売です！買いに行く余裕とかあるんですねー。 ｣なんてケラケラ笑って相手を追い。 )


>今剣様

ん？これですか？スマートフォンってやつです。基本的には電話や電子文などの連絡を用途としたものですけど、ゲエムとか音楽なども楽しめる、多機能なものですよー。

( 上司への連絡を終え、そのアプリを閉じる。そこへ好奇心に満ちた、しかしどこか濁った目で近付いてきた相手に視線を合わせる様にしゃがむと、端末の画面を見せてやり。軽い説明をしながら指ですいすいと操作しては、簡単なゲエムのアプリを開き、｢ 遊んでみますか？あ、斬ったり壊したりしないでくださいね、高価なので。 ｣とちょっと気が抜けたように微笑みかけ。 )