時は大正13年。場は浪漫溢れる帝都。
輝く煉瓦道、劇場からの歓声。
上野公園からは子ども達が賑わいーーー。
人々は平和を謳歌していた。
しかし。
平和に満ちたこの世界に、悪の魔の手が伸びる。
大正六年ーーーーー。
突如として帝都を中心に化け物のような謎の生命体が街を襲うようになった。後に魔獣とよばれるようになったそれらへ対抗するべく、結成されたのは「神気」とよばれる力を高く持つ者達。
この「神気」と呼ばれる力は魔を退治する力を持つとされており、その強さは人間そのものの天性、いわゆる才能の物とされるがーーーー。
ストレスや喜びなどが大きく影響し合い、弱くも強くもなるといわれている。
そして、もっとも神気が高まるとされる触媒。
それは、深い恋愛感情だったのだ。
愛する者を護るとき、最もその力は高まる。
そして不思議なことに、魔獣たちは高い神気を持つ者達を中心に襲い掛かった。
そして現在。
魔獣たち自身に意志があるわけではなく……、魔獣たちは呪術に精通した者達に操られ作り出されていることも判明した。
そして、魔獣達は神気を倒した人間から奪い取り、誰かに与えているのでは無いかと推測されている。
今はまだ誰がそうしているかも解らない。
暫しお待ち下さい。