「_____…こんな世界なんか。」 世界を嫌い、嫌われた貴方は死を味わう。それはなんとも可笑しな感覚。くるくる回る景色に遠のく意識。この感覚は…そう、小さな頃大好きな物語を読みながらうとうとと微睡むあの感覚に似ていた。暫くたち、貴方は驚くことに目をさまします。まるで絵本の中のような世界。森があって、お城があって。思わず惚ける貴方の後ろから、青年の声が。 「…ようこそ、こちらの世界へ。君は物語に選ばれた」