理想都市‐utopia‐　【 創作/置/40~ 】

【 UTOPIA 】
理想都市。中央都市の事で高度な医療、教育が受けられる都市。福利厚生のしっかりした仕事にも就け、犯罪も起こらない都市。気持ちが不安定な時にはカウンセリングが無料で受けられる他、人々にとって理想とされる事柄が体現された都市でもある。
楕円形の壁の中に位置し、中に居る市民達は約束された安寧の中で過ごしている所為か意志薄弱であり、少しでも政府の意向に反対する者が居れば仲間外れも当たり前。政府＝神と言うに等しい程政府を崇拝している者が多い。

【 UNDERGROUND 】
通称:地下都市。地下都市に比べるとお粗末な暮らしと言えるが、人々は確固たる意志を持ち生活している。地下に位置する訳ではなく、壁の外の街の呼び名。争いや犯罪も起こるが、人々の本来の温かさを感じられる。但し、南側の暗黒街に行くと正に弱肉強食の世界となる。貧しさ故に亡くなる人も居る反面、何かに失敗したり挫折したりして暗黒街に来る者も居る。
賑やかな商店街やある程度の治療を受けられる病院も存在しているが、通信機器はあまり発達していない。固定電話や手紙、人伝に連絡を取り合っている。現代日本で言えば、大正から昭和辺りの技術。

【 暗黒街 】
地下都市‐UNDERGROUND‐の南側に位置する街。街といっても管理されている訳では無く、貧しい暮らしをしている者や表で生きられない人々が居る。衛生環境もそこそこ悪く、綺麗な水が高価で取引されている。変な薬を売り付ける商人や女を売ってその日暮らしをしている老婆、何事にもいちゃもんを付ける若い男などが居る為、街を歩く時は気を引き締めなければ痛い目に遭う。
通信機器なんてものは無く、持っていればスリに遭う程治安の悪い街。荒廃し世間から見放された街ではあるが、時々人間捨てたもんじゃない、と思える頼れる人の存在も。此処に住んでいる者達で>2に書かれた地下都市の人間を知らない者は居ない。廃ビルもある事から、昔は割と栄えていたと思われるが基本は掘っ建て小屋や瓦礫が目立つ。