名無しさん 2017-09-05 12:06:02 |
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オーライ!オーライ!……ストップ!
OKOKやど~♪
このまま、この荷物はここに置いといてくれやど~♪
\(●o●)
アメリカのアイダホ州の、名もない田舎町の山奥の工事現場で、その男は似合わないサングラスをかけて、現場を小忙しそうに走り回っていた。
ふぅ~……、
なんとか、午前中にここまで進んだみたいやど~♪……
ヨシャ!…みんなランチタイムやど~♪
\(●o●)
男は手を洗って、いつもの休憩室の椅子にちょこんと座り、いつもの大きな机に並べられた、弁当2つとお茶を前にして
「いただきますぅ~♪」
と合掌した。
大きな机には、たくさんの図面や書類が積み上がっていた。
そして、机の上には映画やドラマによくあるような、大事な家族の写真が入った、綺麗な写真立てでもあるのかと思いきや……
なんと、その男の大きな机の上には……
少し手垢で汚れた、不気味で小さな大魔神の木像が置かれてあった。
「大魔神様…、
もうすぐ、もうすぐやど……もうすぐでこの研究所が完成するんやど……そしたら、この地球上のエネルギー問題や戦争や紛争を……きっちりわしが無くしたるんやど……」
男は美味しそうに弁当をモグモグ食べながら、静かに木造の大魔神に、いつものように呟やいていた。
完
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