おきつねさま と よふかしを 。　NL

　　妾は俗世間のことには無頓着だからこすぷれ？とやらは初耳じゃ。それに、この着物は妾にとっては正装じゃ。この耳も造形物などではなく、本物の耳だぞ。妾は人間ではなく、狐の妖だからな。（　世間知らずに関して。特に俗世とは離れて暮らしている身、コスプレという単語は初耳だったのか説明聞くと着物や耳について色々言われたので両手腰に当てぷんぷん、という勢いで怒るとさらっと妖という事をカミングアウトした後、本物の耳だという事を示す様自在にピクピク動かして見せて　） お主も妾の着物や耳について色々言ったからお互い様じゃな。妾はお主の体調を心配して言っただけなのだが、そんなに悪いとは。人間は何日も寝ずに働けるものなのか？（　心配して言ったつもりが相手に伝わっていなく、それについて言及すると相手の頬に添えていた手を軽く左右に伸ばすように動かした後、解放しては正座してから膝を軽く叩いて　） 何日も寝ていなくて疲れているだろうから、妾の膝で良ければ軽く眠らないか？


　おぉ！ そうじゃ、そうじゃ。まだ名乗っていなくてすまんな。お主は ……露希というのか。妾は “紅葉” で “くれは” と読む。好きに呼んでくれて構わぬぞ。（　名刺受け取って眺めてから相手の名を知ると、こちらも自己紹介をして 　） 此処は妾の自宅だからひとりで呑んでいても何ら問題ないぞ。喰われたり負けるなんてありえぬが、露希のその強気な性格……妾はそういう気の強い人間の男は面白いから嫌いではない。（　唇へ押し当てられた相手の人差し指を軽く甘噛みした後、酒について質問して 　） 露希の好きな酒の種類はなんじゃ？