──ただいまー…。( 電気ぱち、パっと部屋着に着替えるとリビングへ向かい、ベランダに干しっぱなしの洗濯物見てハッ、 )…あ…、金木犀の匂い…。( 窓カラリ開けると同時に鼻腔掠める懐かしい匂いに口元緩め、暫くそうしているものの冷たい風が頬を撫でるとふるり身震いして洗濯物を取り込みいそいそと窓を閉めて/風情のなさ )──昨日早かったみたいだし今日は遅いかなぁ…。( ぽつ、 )