ルーチェ 2017-08-30 21:54:50 |
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腐向け ソルジェラ
ソルベは思慮深そうに見えて、実は結構単純だったりする。表情筋がちょっと麻痺してるだけで、単純なことで喜んだり悲しんだりするんだ。そして甘党。ケーキを買ってきたら大げさなくらい喜ぶし、苦手な食べ物が出てきたら「ウッ...」と嫌そうな顔をする。まぁ食べさせるけど。
...え、他に好きなところは無いかって?そりゃまだまだあるけど、長くなるよ?それに俺も、アイツのこと待たせちゃってるし。じゃあね...最後に二人が出会ったのって何でかって?あぁ、俺ら元々軍人だったの。そこで知り合ってさ。そう、そんだけ。じゃ、もう行くね。
彼の話を聞き終わった金髪で長髪の男、メローネは、すっかり冷めきったコーヒーをすすりながら、考え事をしていた。ジェラートは情報操作や機械に詳しい。前線に行くタイプではない。じゃあなんでアイツは、軍人なんて嘘を吐いたのか。それにジェラートのソルベを見る目は、まるで出来のいい息子を見るようだ。そういえば彼の部屋には昔の資料らしきものがあった。実験台なんて書かれていたが、まさか...
「おい、メローネ?」
いきなり後ろから声がかかる。振り替えるとギアッチョが何やら心配そうに自分を見ていた。
「どうした?何かあったのか?」
「いや、何でも無いよ...」
俺には、何の関係も無いことだよ。今のところはね。メローネは空になったコーヒーカップを机に置き、さっきジェラートがくぐっていったアジトのドアをじっと見つめていた。
謎話。思いつきっておかしいことになるよねって改めて思った。
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