ヌシ 2017-08-21 10:25:15 |
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>東條さん
(彼女の手を掴みそのまま廊下に出ようと引いたが彼女は動かず、互いに伸ばした腕の分だけ距離が空いて。どうして、と彼女へ振り向けば自分に真剣な眼差しが向けられていて。何かあったのかと尋ねるそれはもはや確信を持ったようなものであり、それと同じくしてまるで懇願されているかのように自身の手が彼女の両手に包まれ。…彼女にもケーキの匂いがわかったのかもしれない。もっと自分が注意しておけばこんな状況に遭遇することはなかった、と数分前の判断を呪うようにただ掴まれた手を見下ろしていたが、動かぬ彼女の覚悟が決まった声音に対し、静かに口を開いて)
…人が倒れていました。首が抉られてたから、…多分、噛まれたんだと思う。
(敢えて”ケーキがフォークに襲われた”とは言わず、これ以上動揺させまいと淡々と伝えるように注意を払って。この状況を作り出したのは屋敷に連れて来られたフォークかもしれないし、屋敷に自分たちを連れてきた第三者かもしれない。はっきりとしたことは分からないが、この場に居続けるのは良くないということなら分かる。光景を見てしまったからか、入ってくるときには気付かなかった位置に来ても甘い匂いが離れない。表情を依然固くしたまま、掴んでいた手に少し力を籠め)
東條さんは見なくていい。…人が戻ってくるかもしれないし、とにかくここから出よう。
(/お久しぶりです。そうだったのですね、お気遣いありがとうございます…!無理に話を持って行ってしまったのでひやひやしておりましたが、乗ってくださったので助かりました~!)
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