i ! 2017-08-11 08:56:26 |
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*** はじまり ***
俺と彼女の関係は恋人同士、とかではなかったけど、親友以上の関係ではあったはずだ。多分。
高校生の頃は3年生の時に初めて彼女とクラスメイトなる。最初は席が隣同士ということで色々と話すようになり、そこから関係が始まる。
結局その1年は仲の良い女友達、男友達に留まり、お互いに高校を卒業した。そして月日は流れ―――。
俺は進学を希望して無事、志望校に入学する事ができた。
桜が舞う大学のキャンパス内で俺は再び彼女と出逢う。これは偶然。だから俺も驚いた。偶然が続き、会話をして知った情報だが彼女とは専攻の学科も同じな事に気付く。
それから俺たちは高校の延長戦の様な感じで再び二人で過ごす事が増えた。しかし、増えたと言ってもただの女友達、男友達の感覚でしかない。それは彼女も同じだった。所謂“友達以上恋人未満”の関係で友達以上だがお互いそれ以上な関係を求めていない。そう想っていた、あの時迄は―――。
“あの時”の、“あの日”の俺たちはお互いにバイトのない日だったので、講義を終えた俺たちは久々に一緒に遊ぶ事にした。夏休みを間近に控えていたので海や花火などの夏の風物詩の話題で談笑していた。お互いにあまり前を見て歩いていなかったので車の存在には気付く事はなく、車が近付いてきてからその存在に気付く。咄嗟に右へ寄ったのだが何故か車のスピードは落ちることがなく身の危険を感じた俺は彼女を庇った。
俺の意識はそこで途絶える。目を覚ました時、俺は何故か見知らぬ部屋のベッド上にいた。
「 此処は、何処だ? 」
誰かの気配に気付き、室内を見渡すと俺と年齢の近い女性がいた。
『 私のせいでごめんなさい! 』
「 あの、貴女は誰――ですか? 」
『 ――えっ?! ま、まさか!? 』
残念な事に俺は何も思い出せないでいた。自分の名前すらわからないので、目の前にいる彼女の事もわからない。
『 わ、私のせいで記憶喪失に!?
ごめんなさい!ごめんなさい!! 』
―――記憶喪失?
記憶は無いのだが、彼女の泣き顔を見ていると胸が苦しくなる。
*** その他 ***
▶「俺」と『私』初期の関係性はお互いに恋愛感情を抱いていない。友達以上恋人未満な関係。
▶事故後、彼女は庇ってくれた「彼(俺)」に罪悪感や罪の意識を抱く様になるが、心の何処かでは「彼」に恋愛感情を抱いている。その感情に気付いてからは余計に「彼」を心配する様に。
以上が初期(レス開始前)の大まかな固定設定です。物語の詳しい設定については要相談で逐一決めていくつもりです。
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