(平常心を保とうとする彼だが、先程の痕は彼の首筋にくっきりと残されており。それに気付いたのか否か「…伊織に何をしたんですか」と、キッと睨み付けてくる昴の声色は明らかに怒りを帯びていて。昴に真っ直ぐな視線をぶつけた後、ふんと鼻で笑ってやれば吐き捨てるような残してその場を後にし) ──カブキが何でもないって言ってんだ、何でもないんだろ。