いもおんな 2017-08-04 02:31:02 |
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( 浴室の扉を開けると己を包み込む湯気や鼻を擽るシャンプー等の良い香りが少し前まで此処に彼女が居た事を語る。一人が慣れてしまったせいかその感覚は妙に落ち着かないが、不思議と嫌ではなくて。丁寧に洗い終え、普段は殆どお湯を張る事のない浴槽に浸かれば気分もリラックスし、彼女が長風呂になったと話していた理由がわかった気がして。心地よさに包まれながら暫し堪能した後脱衣所へ。たまには長風呂も悪くない、などと思いながら着替え等を済ませ、しっかりと髪も乾かせば漸く寝室へと向かい。いつもの通りドアを開けようとしたところで踏みとどまる。自分の部屋であるが、彼女が寝ている可能性を思えば突然踏み込むのは気が引けて。少し思案したあとに、起こさない程度に控えめにノックと声かけを ) ──…入るぞ。
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