いもおんな 2017-08-04 02:31:02 |
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──…言いたい事はそれだけか?( 暗がりの中、一秒も目を逸らす事なく目の前の彼女をじっと見据え言い訳を聞いていたが、訴えかけるように己の肩を掴んでくる彼女を引き剥がすように背後の壁に押しつけ、一言放ち。昨日の件以来彼女の様子がおかしい事は気づいていたし、吐露されたのが彼女の素直な心だという事も承知。自惚れでも気のせいでもなく、己に向けられるその目を見れば、彼女が心から求めているものが嫌でもわかってしまう。四六時中己の心を支配するのは狂おしい程愛しい別の女性の姿。その傍らで目の前の彼女とエレンが寄り添う姿がちらつく。この女には逃げ道がある。本人は無自覚なのだろうが、己との間に何かあるとエレンに頼っているのを知っている。連絡を寄越さなかった理由として確かに気遣いはあったのだろうが、こんな時間まで他の男に慰められていたのだろうと思うと苛立ちが込み上げ、押さえつける力が強まり ) ……女はひとりだけじゃない。お前のその言葉、証明してみせろ。( 静かに言い放つや否や噛み付くような勢いで唇を塞ぎ。整理しきれない様々な感情に突き動かされるまま彼女の唇を無理矢理こじ開けるよう舌をねじ込むと、性急に口内を荒らし始め )
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