さすらいの旅人さん 2017-06-22 13:35:57 |
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うん、まあ… うん。ありがとう、じゃあ戴くよ。
( 彼の瞳の輝きをと口ぶりから考えるに、余程此方の世界が気に入ったのだろう、そんな相手の話に楽しそうに耳を傾け。「そうかそうか、此処が気に入ったかい!」"不思議"の国なんて言っても生まれ育った自身にとってはこの世界が日常なわけで。それを心から堪能している様子の彼は自身にとっても幸せそうで大変微笑ましく。と、自身の名前の間違いなど全く気に留めておらず、そんな事よりもお茶会をとはやる気持ちを顕にする彼に苦笑いを浮かべ。ティータイムなら毎回違う紅茶を淹れてしょっちゅう行っているけれど、目の前に差し出されたのは香りまで甘ったるいお茶菓子、そして彼が願うのは"お茶会"なのだと。ありがたく戴く、そう口にすればもう逃げ道はない、初対面の上幾分も年下の彼に気を遣わせることはしたくなく、彼が差し出すプチケーキをぱくりっ、一口で食べてみせ。「…ん、ん"んッ。いやあ、お城のお菓子は味も格別だね」前半咳払いも混じりつつ一思いに飲み込んだケーキの感想まで嘘に塗り固めて、本当は味がどうこうなんて事よりも甘味が舌を刺激しており )
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