Я 2017-06-20 21:56:45 |
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--- 小噺 ---
東京、現代。
喧騒と焦燥の中で、何100年と生きる“鬼”が居た。
一般にその存在は『吸血鬼』と呼ばれるもので、生き血を啜り、見目麗しい外見と、人間離れした身体能力を持つ『化け物』。
正体がバレぬように隠れるようにして生きてきた生活のなかで、ある女性と出会う。
由緒正しい、古来より神に仕える社の者、幾重にも受け継いだ代を引き継いで、『姫巫女』となった者。
凛とした品の中にある、時折見せる色は儚く悲しいもの。慈愛にも満ちた瞳は時として萌ゆる色を宿す。
「 罪を悔やみますか…? 」
「 近付くな、傷付けてしまう--- 」
笑顔と哀しみと、混乱の中で生まれた感情は何か。答えを知ったとして、そこに偽りはない。
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