雪月桜(月) 2017-06-17 22:28:12 |
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遠くない未来、違う道を歩む日が来るのは事実だろう。
だからこそ、神田は早くアレンへの思いを伝えなくてはならない。
今夜は満月だ、何か口実をつけてアレンを誘ってみようか。
その時この気持ちをアレンに伝えられると良いのだが…。
「もう僕部屋にもどります!髪紐感謝してくださいバ神田!!」
アレンの怒声で我にかえった神田は、このタイミングを逃す手はないと確信した。
「待て、ちょっとつき合え。食堂に行くぞ」
逃がすまいとアレンの右手を掴む神田と、それに対して動揺するアレン。
二人が立ち去った談話室には、そんな二人の出来事が、そして神田の秘めた恋心だけが静かに溶けて消えていった。
これは神田がアレンに思いを告げる、数日前の出来事である。
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