雪月桜(月) 2017-06-17 22:28:12 |
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「…悪かった」
人付き合いの苦手な神田は謝罪の言葉すらも雑だが、心配をさせてしまった事への謝罪に嘘はない。
「あ、いや、謝って欲しかったわけじゃないんですけど」
なぜかアレンは神田の言葉に驚きと焦りを覚えているようだ。
神田自身おかしな事を言った覚えはないのだが、どうしたのだろうか。
「すみません…」
焦りとともにソファから立ち上がっていたアレンは、小さく頭を下げ神田に謝罪の言葉を言う。
アレンの謝罪に神田の心に微かな驚きと、呆れの感情が彩る。
「何でお前が謝るんだ。まったく、そんな顔をするなモヤシがより貧相に見える」
からかうように慰めるように、神田の声がアレンに届く。
そんな言葉にアレンはムキになり噛みついてくる。
こんなじゃれあいが出来るのはいつまでだろうか。
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